【新唐人2015年04月03日】香港メディアは先日、中国大陸の土壌は深刻な汚染にさらされ、土壌に含まれるカドミウムの濃度は増加の一途を辿っていると報道しました。重金属に汚染された土壌で栽培した米は、カドミウム含有量が基準値を超え、人々の健康を著しく損なっています。
香港の新聞「東方日報」は4月1日に掲載した文章の中で、中国環境保護部と国土資源部が発表したデータによると、土壌に含まれるカドミウムの濃度が全国範囲で増加しており、西南地区と沿海地区では50%以上、華北、東北、西部地区でも10%から40%増加していると報道しました。つまり、カドミウム汚染は中国全土で見られるということです。
ドイツ在住の材料学博士 王傑遜さん
「汚染企業は大量の工業廃水を処理せず排出します。庶民の飲用水が汚染にさらされるだけでなく、汚水は農地の灌漑を通じて、フードチェーンに入り、二次汚染をもたらします」
昨年5月、中国国土資源部が発表した「土地整備白書」によると、中国の5000万ムーの耕地が中レベルから重度の汚染にさらされており、重金属に汚染された穀物は年間1200万トンに上るそうです。
「東方日報」は、これはつまり、中国人は10回の食事のうち1回の割合で有毒米を食べており、汚染米を販売するのは中国人に対する慢性虐殺であると指摘しています。
中国農業生物工程学者 張開さん
「私が調べた資料によると、土壌汚染問題は国家機密として公表しないそうです。しかも土壌汚染の主な原因は工業廃棄物です。GDP成長率も皆工業がもたらしたものです」
カドミウムは国際ガン研究機関(IARC)によって発ガン性物質に分類されています。カドミウムに汚染された米を長期間摂取すると、人体に深刻な傷害をもたらし、ガンになる恐れがあります。カドミウムは人体に蓄積し、腎臓などの臓器の疾患や痛みを伴う骨疾患を引き起こし、次の世代の健康にも影響を及ぼす可能性があります。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/04/02/a1188485.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/李)